The Stellar Journal
日本の状況を企業に置き換えてみると…
今や日本は、失われた30年を超え、失われた40年に向かっています。これは、国の存続すら危うい状況になりかねない未曽有の危機だといえるでしょう。GDP世界第三位を維持できたと言っても、人口が多いゆえの合計金額による順位であり、国民一人当たりGDPでは第30位まで後退しています。実際の日本経済の凋落ぶりは一人当たりGDP世界第一位のルクセンブルグと比較するとよくわかります。
GDPを世界第三位にかさ上げしている人口も、減少に歯止めがかからず、少子化対策は目先のバラマキに終始しています。国民の所得は1997年以降OECDで唯一低下し続けています。日本の最低賃金の低さはOECD諸国平均の3分の2以下。失業率の低さは非正規雇用の増加で「盛られた」数字です。
ESLの歴史 ― 第二言語を身に着ける
日本で外国人の子供が日本語がわからないというだけの理由で本来は学習障害など抱える生徒の為の特別支援クラスに入れられてしまっている、という記事がでていました。というのも、日本の公立小中学校には、外国人に日本語を教えるきちんとしたプログラムがない学校が多い上に、先生も日本語を母語としない子供をどのように扱ってよいかわからない、という面もあります。日本語がわからないと「かわいそうだから」と思ってしまうようです。その結果、普通学級で学ぶべき勉強をこなせず、高校や大学進学に必要な学力がつかない、ひいては将来良い仕事につけない、という結果を引き起こす可能性があるのです。
首相襲撃事件から見える日本の危うい未来
岸田首相の支持率低下が続いていましたが、4月15日を境に、突然支持率が10ポイント以上上昇しました。(※1)岸田首相襲撃事件が大きく影響していることは言うまでもありません。報道を耳にした多くの国民が安倍元首相の暗殺事件を想起したことでしょう。政権に批判的だったマスコミの論調も大きく変化しました。日本人特有の判官びいき的な感情が影響したのは間違いありません。
安倍元首相暗殺事件においても、事件以降、安倍政権に批判的な論調は激減し、一部では英雄であるかのように持ち上げられました。判官びいきや死者に鞭打たないという日本人特有の気質が影響しているからでしょう。
クロスボーダー人がマイナンバーカードを持つ日
日本政府は海外に住む日本人のマイナンバーカード(通称「マイナカード」)を日本の在外公館で交付・更新できるようにし、マイナカードを失効せずに持ち続けられる法改正を2024年5月までに施行するのに合わせ、在留邦人の多い都市から順次体制を整える、というニュースは、クロスボーダー人にとっては関心のあるトピックだと思います。そして、ちょうどこの記事を書いている前日の2023年3月29日、デジタル庁により「マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤 抜本改善ワーキンググループ」が開催されました。
顧客が突然倒産してしまったら、どうすればよいか?
私は外国人として、2002年に日本で保険免許を取得し、取引信用保険の販売を始めました。最初は明治保険会社の代理人のみを務めていましたが、後に日本国内の他社と外資系保険会社の代理人ともなり、日本全国で取引信用保険を販売しました。
2005年にシカゴに帰り、与信管理会社を設立しました。それ以来、弊社のサービスの一環として、取引信用保険の販売を続けています。この間、米国内の多くの日系企業が被保険者として弊社の顧客となりました。
永住権放棄の年は、個別控除の準備を怠らない!
永住権放棄の年は、通常、標準控除(Standard Deduction)が使えません。そのため税務申告時に課税されて、驚かれる方も多いのです。もしあなたが永住権の放棄を予定しているのでしたら、この記事を読んで、個別控除を確保しておいて税務申告時のサプライズをなくしましょう。
永住権放棄の年は、Dual Status(二重身分)の税務申告になります。この形態の申告は、皆様が毎年使われている標準控除が使えません。つまり税務申告書作成時に自分で損金をそろえておいて、そちらを使わざるを得ないのです。つまり個別控除をしないといけないのです。標準控除が使える場合は、何も心配準備をしなくても、その年の標準控除を使用できます。
日米租税条約第20条の廃止、教育機関等からの報酬は課税
例としてAさんは日本から米国の大学に研究者としてJ-1ビザで渡米しました。大学からはその研究の報酬を受け取り、W-2も発行されたとします。
このようなケースですと以前の提出書類は米国源泉所得のみを申告するForm 1040NRに加えて、 非居住者として米国源泉所得のみを申告するための Form 8843、そして2年間は米国源泉所得があっても租税を免除する日米租税条約第20条を適用するためのForm 8833の添付が必要でした。
昔の英雄は今の悪者?
パンデミックの最中、2020年、ミネアポリスで起きた、白人警官によるジョージ・フロイドさん殺害事件の後、各地で黒人差別に対する暴動が起き、シカゴでもミシガン通りにある商店街のショーウィンドーが壊されました。そして、シカゴの中心地のグラントパークという公園にあった「アメリカ大陸発見者」であるクリストファー・コロンブスの像は撤去されました。