The Stellar Journal
映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が現実となる日
映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日(原題:Civil War)』をご存じでしょうか?(※1)『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などで知られる独立系映画スタジオ・A24が過去最大の製作費をかけて制作した映画です。物語は近未来のアメリカで起きた内戦を描いたもので、戦争映画でもあり、主人公を含めた4人のジャーナリストがニューヨークから戦場と化したワシントンDCへと向かうロードムービーでもあります。
ブルシット・ジョブと日本の課題
2年ほど前にブルシット・ジョブについて書きましたが、(※1)このところ日本のマスコミを賑わしているニュースを紐解くと、ブルシット・ジョブとその背景にある日本社会の根深い課題が見えてくるように思えます。
自民党政治資金パーティー問題(※2)、定額減税による民間の事務負担増(※3)、鹿児島県警トップによる職員の不祥事隠蔽(※4)、自動車メーカーによる認証不正問題(※5)などがこのところの代表的なニュースです。
東京都知事選で顕現した日本の問題点
東京都知事選は、当初保守的な小池百合子氏と革新的な蓮舫氏の対決との見方でした。しかしながら、結果は現職の小池百合子氏が3選し、次点が前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏、小池百合子氏への対抗馬と目された蓮舫氏が3位に沈むという意外なものでした。
今回の都知事選は過去最多の56人が出馬するという異例の選挙戦でしたが、立候補者数の多さだけでなく、掲示場に同じポスターが大量に貼られたり、政見放送で候補が服を脱ぎ始めたりするなど、選挙制度のあり方が問われるような選挙だったと言えます。肝心の政策論議は深まらず、現職の実績の検証も表面的なものに終始しました。その意味では、都知事選の選挙全体はいつものようにイメージ先行であり、結局は政治ショーに終わってしまったように思います。