The Stellar Journal
貴社の債務者は、「正直」、「回避的」、「攻撃的」、それとも「欺瞞的」ですか?
長年にわたり与信管理と回収業務の分野で仕事をしてきた中で、私はあらゆるタイプの債務者と話をしてきました。その数はおそらく数千人に上ります。これは、金銭の支払いに関する心理を理解する上で、間違いなく貴重な教訓となりました。この長年の経験から、私が考える債務者の4つの基本的なタイプ、すなわち「正直」、「回避的」、「攻撃的」、そして「欺瞞的」な債務者について共有いたします。
なぜすべての企業に与信管理ポリシーが必要なのか
相互に結びついた今日のグローバル経済において、企業はさまざまな種類のリスクに直面しています。その中でも、財務リスクは特に重要な課題の一つです。財務リスクにおいて極めて重要なのが与信リスクで、これは顧客の不払いの可能性を指します。その重要性にもかかわらず、多くの企業が強固な与信管理ポリシーの必要性を見過ごしており、回避可能な財務損失に対し脆弱な状態にあります。
この記事では、企業の規模や業界を問わず、なぜすべての企業が与信管理ポリシーを実施する必要があるのかをご説明します。
「青い目の債権取り立て屋」というニックネームで呼ばれるようになりました
今回は、債権回収に関する私の経歴について、少しご紹介させていただきます。
私は1992年に、アドバンス・アンド・アソシエイツ株式会社という、日本で初の外資系債権回収会社を設立しました。当時、日本には債権回収会社がごくわずかしかなく、その中には暴力団と関係のある会社もありました。私のビジネスモデルは、アメリカやヨーロッパでの長年の専門的な債権回収の経験に基づいていたことから、多くの日本企業が私のサービスを進んで受け入れてくれるだろうと自信を持っていました。
多くの信用情報レポートが信頼できないという現実!
信用リスク管理コンサルタントである私は、しばしばクライアントから使用している信用情報レポートの信頼性について質問を受けることがあります。このような質問の背景には、信用情報レポートの内容に基づいて判断したにもかかわらず、顧客が支払遅延を起こしてしまうというような理由があります。加えて、信用情報レポートが複雑かつ詳細すぎる、また信用情報自体が信頼できないとクライアントが感じていることもあります。