メディケア受給資格

米国には国民健康保険はない、ということが問題になっていて、オバマケアはできました。でも、オバマケアができる前からメディケア・メディケイドはありました。

メディケア・メディケイドは、お給料から税金のようにこのお金を天引きされているので、聞いたことがある人は多いと思います。ただ、それが何なのか、お金を天引きされているので、自分は果たして受給資格があるのか、と考えてしまわれるかもしれません。

簡単にいえば、メディケアは65歳以上の高齢者と身障者のための健康保険であり、メディケイドは貧困者のための健康保険です。ソーシャルセキュリティーは、4半期を一つの単位として40半期、つまり合計10年支払えば、米国の市民権や永住権がなくても受け取り資格はありますが、メディケア・メディケイドは違います。(参考文献:”US Department of Health and Human Services”)

メディケアを受け取るためには、アメリカの市民権または永住権を持っているアメリカ在住の人であり、ソーシャル・セキュリティーと同じく、4半期を40期以上支払った人が、65歳になり、アメリカ在住である必要があります。(参考文献:”Can Immigrants Enroll in Medicare?” KFF”)

米国市民であれば、働いていなくても一定の条件を満たしていさえすれば、メディケアは受け取る資格はありますが、保険でカバーされる額がすくなります。5年以上10年以下働いた人も同様の制約があります。

逆に言えば、米国市民・永住者でないと、何年働いていても、何年掛け金を納めても、メディケアはもらうことができません。もし、将来に渡って米国で暮らしていこう、とお考えでしたら、早急に永住権・市民権を取られることをお勧めします。

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