英文履歴書も基本ルールを知ってれば怖くない

米国で仕事を探すときには、例え日系企業で求職をするにしても、英文の履歴書を用意する必要があります。弊社も候補者の方のお仕事探しをお手伝いする際に、まず最初に英文の履歴書を出していただいております。

日本のいわゆる履歴書を単に英語に直してお持ちくださる方や、書き方を教えて欲しい、とおっしゃる方もいらっしゃいますし、また、どう見てもプロのレジメライターとかオンラインのプログラムを使ったとしか思えない履歴書もあります。そして、プロに書いてもらったのが一目瞭然の履歴書は大体、びっしりと経歴、スキルがこまごまと書いてあります。残念なことに、アメリカのレジュメライターが日本語がわからない為か、日本の大学名、企業名など固有名詞が間違っていることすらあります。

別にお金を払って、レジュメライターを使う事が悪いと言っている訳ではありませんが、私が人事管理の勉強をしていた学生の時に何度も言われたことは、「自分の履歴書は自分でしか書けない」ということでした。

最近の調査では、一通の履歴書を見るのに一般企業の人事担当者が費やす平均的な時間は「6-7秒である」だそうです。

(参考文献:“How Long Do Hiring Managers Spend Reviewing Resumes?”, September 19, 2022, Empire Resume)

要は、いくらお金と時間を使って情報を沢山書いても、人事担当者はポイントしか見てくれないのです。

アメリカでは、日本のように市販のブランクの履歴書もありませんし、書き方は基本的には自由です。では、何をどのように書けば良いのでしょうか?

まず、一般企業に出す履歴書であれば、できれば1ページ、長くても2ページに抑えましょう。性別、生年月日、結婚・扶養家族の有無などは書く必要はありません。もちろん、写真も載せる必要はありません。

新卒でないのであれば、学歴は最後の方に持っていって、最初は仕事の経歴を書きましょう。経歴は、日本の様式とは逆に、新しいものから時系列で書きましょう。

自分が応募している仕事と関係のないことは書く必要はありません。また、古すぎる経歴も書く必要ありません。例えば、経理のマネージメントの仕事を探している時に、新卒の時にやっていた受付の仕事の履歴を書いても役には立ちません。

見やすくするために、余白は大事です。沢山情報を載せれば良い、というものではありません。形式や色に凝りすぎている履歴書もお勧めできません。白黒でシンプルなものが一番です。

スキルや資格は仕事と関係のあるもののみ、最後の方に書きましょう。例えば、珠算・暗算の級を持っていても、仕事と関係ない場合には載せる必要はありません。

大学の成績ははっきり言って関係ありません。新卒で、非常に良い成績なら載せても構いませんが、特に必要はありません。

自分の履歴書は自分でしか書けません。例えプロに手伝ってもらったにしても、最後には自分で本当に必要なものだけを残して、簡潔に仕上げましょう。

記事の無断転載を禁じます。

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弊社は人材紹介・派遣だけではなく、人事コンサルタントも行っています。ご質問などございましたら、武本粧紀子 (stakemoto@paschgo.com 847-995-1705) までお問い合わせ下さい。

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