米国商標登録と保護に関して知っておくべきこと:パート①
Steven M. Shape & Associates
米国特許弁護士
スティーブン・シェイプ
商標保護と登録に関するこの最初の記事では、アメリカ合衆国で保護される商標の種類についてご説明します。
米国商標出願は、米国特許商標庁(USPTO)において、米国で資格を持つ弁護士によって提出することができ、さまざまな種類の商標を対象としています。商標出願は、文字商標、デザイン商標、文字とデザインの組み合わせの商標、非伝統的かつ非視覚的な商標(色、形状/構成、音、香り、味、触覚、動作の商標)や、団体商標および証明商標にも適用できます。
提出可能な出願書の種類についての詳細
USPTO(米国特許商標庁)は、伝統的な商標(文字商標、デザイン商標、またこれらの組み合わせの商標)および、色、形状/構成、音、香り、味、触覚、動作の商標などの非伝統的かつ非視覚的な商標、さらに団体商標や証明商標の登録出願を受け付けています。
文字商標は標準文字で表記される商標です。商標内のすべての文字や単語はラテン文字で表記され、数字はローマ数字またはアラビア数字で表記されなければなりません。この商標には一般的な句読点のみが使用され、デザイン要素は含まれず、文字や数字は装飾されていません。
デザイン商標には、装飾された文字とデザインが含まれます。この商標は、十分な解像度とサイズのJPG形式で提出する必要があります。
色彩商標は視覚的な商標であり、色の図面で表記されます。これには商標の特徴となる色を特定する色名も記載します。
形状商標とは、製品や製品パッケージの構造、形状、またはデザインなど、立体的な商標を指します。これには商標を立体的に表現した単一の図面を提出する必要があります。
音商標は、電子形式の音声ファイルで出願します。出願書には、言葉や歌詞を含む音の詳細な説明を含める必要があります。
香りまたは風味の商標には、香りや風味の詳細な説明と、それに一致する香りや風味を含む実物見本を必要とします。香りまたは風味の商標は、識別力のあるものでなければなりません。
触覚商標は図で表現され、商標がグラフィック形式で示された図面を含める必要があります。触覚商標は識別力のあるものでなければなりません。
動きの商標には、特徴として短時間の繰り返し動作を含めることができます。出願書には、動作の詳細な説明も含め、動きを表す図面も一緒に提出しなければなりません。
団体会員商標とは、協同組合、協会、またはその他の団体や組織の会員が使用する商標です。出願書には、会員組織の性質に関する説明を含める必要があります。
証明商標とは、所有者以外の者が、商品やサービスの特性や原産地などについて証明するために使用する言葉、名称、記号、またはデバイスを含むものです。
商標出願についての基礎情報
「使用」に基づく出願は、出願時にその商標が米国の商取引で使用されている場合に提出できます。
将来的に米国で商標を使用する真摯な意思がある場合は、使用の意思に基づく出願をすることも可能です。出願者が商取引での商標の使用を証明するまで、商標は登録されません。
外国人の出願者は、商取引で商標を使用する真摯な意思があり、かつ出願者の本国でその商標を出願または登録している場合に出願できます。
マドリッド協定議定書を通じて出願することも可能です。この種の出願は、世界知的所有権機関(WIPO)の国際登録に関する保護の延長として行われ、直接USPTOに提出されるものではありません。
適切な商標出願
出願書には、出願者の氏名およびUSPTOが連絡する際の氏名と住所を含める必要があります。
デザインやその他の非伝統的な商標については、明確な商標の図面を提出しなければなりません。
また、商標に関連して販売または提供されている、あるいは今後販売または提供される予定の商品とサービスの一覧も記載する必要があります。
以上
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